脊柱管狭窄症で「座ると楽」なあなたへ!整骨院が教える根本改善の秘訣

脊柱管狭窄症で、立ったり歩いたりすると足腰に痛みやしびれを感じるのに、座るとホッと楽になる。そんな経験はありませんか?この「座ると楽」という状態は、一時的に脊柱管への負担が軽減されるためですが、その原因を放置すると症状が悪化する可能性もあります。この記事では、なぜ座ると楽になるのか、そのメカニズムを深く掘り下げ、整骨院が提供する専門的な検査や手技療法による根本から見直すアプローチ、そしてご自宅で実践できる効果的なセルフケアまで、脊柱管狭窄症でお悩みの方が知りたい情報を網羅的にお届けします。快適な毎日を取り戻すためのヒントをぜひ見つけてください。

1. 脊柱管狭窄症で座ると楽になるのはなぜ?

脊柱管狭窄症の症状にお悩みの方の中には、「座っていると楽になる」と感じる方が多くいらっしゃいます。これは、立っている時や歩いている時に感じる痛みやしびれが、座ることで一時的に和らぐ現象です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。この章では、脊柱管狭窄症の基本的な症状と、座る姿勢が脊柱管への負担をどのように軽減するのか、そして「座ると楽」な状態を放置することのリスクについて詳しくご説明いたします。

1.1 脊柱管狭窄症の基本的な症状と特徴

脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され、様々な症状を引き起こす状態を指します。主な症状としては、腰からお尻、足にかけての痛みやしびれ、そして特徴的な症状として間欠性跛行が挙げられます。

間欠性跛行とは、しばらく歩くと足に痛みやしびれが生じて歩けなくなり、少し休憩したり座ったりすると症状が和らぎ、再び歩けるようになるという状態を繰り返すことです。これは、歩行時に脊柱管内の神経への圧迫が増し、血液循環が悪くなることで症状が現れると考えられています。

また、排尿や排便のトラブル、足の筋力低下などが現れることもあります。これらの症状は、神経の圧迫の程度や部位によって個人差があり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。

1.2 座る姿勢が脊柱管への負担を軽減するメカニズム

脊柱管狭窄症の方が座ると楽になるのは、特定の姿勢が脊柱管内の神経への圧迫を一時的に和らげるからです。このメカニズムを理解することで、なぜ座る姿勢が症状の軽減につながるのかが明確になります。

主な理由は以下の通りです。

  1. 脊柱管の拡大
    座る姿勢、特に少し前かがみになる姿勢では、背骨がわずかに前屈します。この前屈によって、脊柱管がわずかに広がり、神経への物理的な圧迫が軽減されると考えられています。立っている時や反り気味の姿勢では、脊柱管が狭まりやすく、神経への圧迫が増加します。
  2. 筋肉の緊張緩和
    立っている時や歩いている時には、体幹や下肢の筋肉が常に体を支え、バランスを取るために活動しています。脊柱管狭窄症の場合、これらの筋肉が緊張することで、さらに神経への圧迫を強めてしまうことがあります。座ることで、これらの筋肉の活動量が減り、緊張が緩和されるため、結果的に神経への負担が軽減されます。
  3. 血流の改善
    神経が圧迫されると、その部分の血流が悪くなります。座ることで神経への圧迫が和らぐと、一時的に血流が改善され、痛みやしびれの原因となる物質が排出されやすくなると考えられます。

これらの要因が複合的に作用し、座ることで脊柱管狭窄症の症状が一時的に和らぐと感じられるのです。

立位と座位での脊柱管への影響を比較すると、以下のようになります。

状態 脊柱のカーブ 脊柱管の広がり 神経への圧迫 筋肉の負担
立位・歩行時 自然なS字カーブ(反り気味になりやすい) 狭まりやすい 増えやすい 大きい
座位(やや前かがみ) C字カーブ(前屈位) 広がりやすい 軽減されやすい 小さい

1.3 「座ると楽」な状態を放置するリスク

座ると症状が楽になるからといって、その状態を放置することは、様々なリスクを伴います。一時的な症状の緩和は得られても、脊柱管狭窄症の根本的な原因が解決されているわけではありません

放置することによって考えられるリスクは以下の通りです。

  1. 症状の進行と慢性化
    脊柱管の狭窄自体は、自然に改善することはほとんどありません。放置することで、神経への圧迫がさらに強まり、症状が悪化する可能性があります。初期の段階で適切なケアを行わないと、より複雑な状態になり、日常生活への支障が大きくなることも考えられます。
  2. 筋力低下と姿勢の悪化
    痛みやしびれから逃れるために座っている時間が長くなると、体幹や下肢の筋力が低下します。特に、体を支えるために重要な腹筋や背筋が弱まると、さらに姿勢が悪くなり、脊柱管への負担が増加するという悪循環に陥る可能性があります。
  3. 活動量の低下と精神的な影響
    歩行時の痛みやしびれを避けるため、外出を控えたり、活動量が減少したりすることがあります。これにより、生活の質が低下し、精神的なストレスや孤立感を感じることも少なくありません。
  4. 他の部位への負担増大
    脊柱管狭窄症による痛みをかばうために、無意識のうちに不自然な姿勢をとったり、体の他の部位に負担をかけたりすることがあります。その結果、膝や股関節、首などに新たな痛みや不調が生じる可能性も考えられます。

座ると楽になるのは一時的な対処に過ぎません。脊柱管狭窄症の症状を根本から見直すためには、専門家による適切な検査とケアを受け、日常生活での姿勢や体の使い方を見直すことが非常に重要です。放置せずに、早めに整骨院などの専門機関に相談し、ご自身の状態に合ったケアを始めることをおすすめいたします。

2. 整骨院で脊柱管狭窄症の根本から見直すことを目指す

脊柱管狭窄症で「座ると楽」という状態は、一時的な安堵をもたらしますが、その根本的な原因に対処しなければ、症状は進行する可能性があります。整骨院では、単に痛みを和らげるだけでなく、なぜその症状が起きているのかを深く探り、身体全体のバランスを整えることで、症状を根本から見直すことを目指します。ここでは、整骨院がどのように脊柱管狭窄症の改善をサポートするのかを詳しくご説明いたします。

2.1 整骨院での脊柱管狭窄症の検査と診断

脊柱管狭窄症の症状は、人それぞれ異なります。そのため、整骨院ではまず、お一人おひとりの状態を詳細に把握するための丁寧な検査と診断を行います。これは、適切な施術計画を立て、より効果的なアプローチを行うために不可欠なステップです。

具体的な検査項目と、それぞれの目的は以下の通りです。

検査項目 目的
問診 いつから、どのような時に痛みやしびれが生じるのか、「座ると楽になる」といった具体的な状況や、日常生活での影響などを詳しくお伺いし、症状の経過と特徴を把握します。
視診 お身体全体の姿勢の歪み、背骨の自然な湾曲、歩行時のバランス、筋肉の付き方などを視覚的に確認し、身体の重心や構造的な問題を見つけ出します。
触診 背骨の配列のズレ、関節の可動域、周囲の筋肉の硬さや張り、神経の走行に沿った圧痛などを直接触れて確認し、痛みの原因となっている具体的な箇所を特定します。
動作分析 立ち座り、前屈・後屈、体をひねるなどの様々な動きを通して、どの動作で痛みやしびれが増強・軽減するのかを詳細に分析します。これにより、脊柱管への負担が増す動作や、神経が圧迫されるメカニズムを解明します。

これらの多角的な検査を通じて、脊柱管狭窄症の根本的な原因が、単に脊柱管の問題だけでなく、骨盤の歪み、姿勢の崩れ、特定の筋肉の過緊張など、複合的な要因にあることを突き止め、個々に合わせた施術計画を立案します。

2.2 脊柱管狭窄症に対する整骨院の施術内容

整骨院では、脊柱管狭窄症の症状に対して、身体全体のバランスを考慮した様々な施術を組み合わせ、神経の圧迫を軽減し、痛みの緩和、そして症状の根本的な見直しを目指します。特に、「座ると楽」という状態から、より活動的な日常生活を送れるようサポートすることに重点を置きます。

2.2.1 手技療法による骨盤と姿勢の調整

脊柱管狭窄症の症状と深く関連しているのが、骨盤の歪みや背骨の不自然なカーブです。これらが原因で、脊柱管内の神経への圧迫が増強されることがあります。整骨院の手技療法では、以下の点にアプローチします。

  • 骨盤の傾きや捻れの調整
    骨盤は、背骨の土台となる重要な部分です。骨盤が歪むと、その上に乗る背骨全体に影響を及ぼし、脊柱管の形状にも変化を与える可能性があります。手技によって骨盤のバランスを整えることで、背骨への負担を軽減し、神経圧迫の緩和を図ります。
  • 背骨のS字カーブの回復
    人間の背骨は、本来緩やかなS字カーブを描いており、このカーブが衝撃を吸収し、身体を支える役割を担っています。しかし、姿勢の悪さや加齢により、このカーブが失われたり、過剰になったりすると、脊柱管への負担が増します。手技を用いて、背骨の一つ一つの関節の動きを改善し、自然なS字カーブを取り戻すことで、脊柱管内のスペースを確保し、神経への圧迫を軽減します。
  • 全身の姿勢バランスの改善
    座っている時は楽でも、立ち上がったり歩いたりすると症状が出るのは、姿勢の変化によって脊柱管への負担が変わるためです。手技療法は、骨盤と背骨だけでなく、首や肩、股関節など、全身の関節や筋肉のバランスを整えることで、身体全体で効率よく体重を支え、脊柱管への負担が特定の箇所に集中しないよう導きます。

これらの調整は、「座ると楽」という状態から、立ち姿勢や歩行時にも楽に過ごせるよう、身体の土台から見直すことを目的としています。

2.2.2 筋肉の緊張を和らげるアプローチ

脊柱管狭窄症の症状を持つ方の多くは、腰部や臀部、太ももなどの筋肉に強い緊張が見られます。これらの筋肉の緊張は、痛みを増強させるだけでなく、血行不良を引き起こし、神経の働きにも悪影響を与えることがあります。整骨院では、以下のようなアプローチで筋肉の緊張を和らげます。

  • 深層筋へのアプローチ
    表面の筋肉だけでなく、背骨の深い部分にあるインナーマッスルや、骨盤周りの深層筋の緊張を丹念にほぐします。これらの筋肉が硬くなると、背骨の動きが制限され、脊柱管への負担が増すため、手技によって筋肉の柔軟性を取り戻すことが重要です。
  • 血行促進と代謝改善
    筋肉の緊張が緩和されると、その部分の血行が促進されます。血行が良くなることで、痛み物質や疲労物質が体外へ排出されやすくなり、組織の修復力や自然治癒力が高まります。これにより、神経への栄養供給も改善され、しびれなどの神経症状の緩和にも繋がります。
  • 関連する筋肉群のバランス調整
    脊柱管狭窄症の場合、腰だけでなく、お尻の筋肉(臀筋)や太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)も硬くなりがちです。これらの筋肉は、骨盤の動きや姿勢に大きく関与しているため、全身の筋肉のバランスを見ながら、過度に緊張している箇所を特定し、適切に緩めることで、身体全体の連動性を高め、脊柱管への負担を分散させます。

筋肉の緊張を和らげることで、身体がよりスムーズに動くようになり、「座ると楽」という状態だけでなく、立ち上がりや歩行時の痛みやしびれの軽減にも繋がります。

2.2.3 神経の圧迫を軽減する整体

脊柱管狭窄症の主要な症状は、脊柱管内で神経が圧迫されることによって生じます。整骨院で行われる整体は、直接的に神経に触れるのではなく、神経が通る脊柱管の周囲の環境を整えることで、間接的に神経への圧迫を軽減することを目指します。

  • 椎間関節の可動性改善
    背骨の椎骨と椎骨の間にある椎間関節の動きが悪くなると、背骨全体の柔軟性が失われ、脊柱管への負担が増加します。整体の手技によって、硬くなった椎間関節の動きを滑らかにし、背骨の柔軟性を取り戻すことで、脊柱管内のスペースを確保し、神経への負担を減らします。
  • 脊柱管のスペース確保
    骨盤や背骨の歪みが改善されると、脊柱管の形状が本来あるべき状態に近づき、神経が通るスペースが広がる可能性があります。これにより、神経への直接的な圧迫が軽減され、痛みやしびれの症状が和らぐことが期待されます。
  • 神経の流れを阻害する要因の排除
    神経は、背骨の間から全身へと伸びています。骨格の歪みや周囲の筋肉の過緊張は、神経の通り道を狭め、神経の流れを阻害する原因となります。整体では、これらの阻害要因を丁寧に取り除き、神経がスムーズに機能できる環境を整えることを目指します。これにより、神経の炎症が落ち着き、痛みやしびれの改善に繋がります。

これらの整体アプローチは、脊柱管狭窄症の症状の根源に働きかけ、身体が持つ自然な回復力を引き出すことで、単なる症状の緩和に留まらず、長期的な身体の安定と快適さの獲得をサポートします。

2.3 整骨院が教える日常生活での注意点と姿勢指導

整骨院での施術は、脊柱管狭窄症の症状を見直す上で非常に重要ですが、それと同じくらい大切なのが、日常生活での習慣の見直しです。特に「座ると楽」という状態から脱却し、活動的な生活を送るためには、日々の姿勢や動作に意識を向けることが不可欠です。整骨院では、施術と並行して、以下のような具体的なアドバイスや指導を行います。

  • 正しい座り方の習得
    「座ると楽」な状態は、脊柱管への負担が一時的に減るためですが、その座り方が長期的に見て正しい姿勢であるとは限りません。例えば、猫背で座り続けたり、足を組んだりする習慣は、骨盤の歪みや背骨の不自然なカーブを助長し、結果的に脊柱管への負担を増やすことがあります。整骨院では、骨盤を立て、背骨の自然なS字カーブを保つための理想的な座り方を指導し、長時間座る際の注意点や、適度な休憩の取り方についてもアドバイスいたします。
  • 立ち姿勢と歩き方の見直し
    立ち姿勢や歩行は、脊柱管狭窄症の症状が強く出やすい動作です。特に、前かがみになりがちな歩き方や、重心が偏った立ち方は、腰への負担を増大させます。体幹を意識した正しい立ち方や、足裏全体を使ったバランスの良い歩き方を指導することで、脊柱管への負担を分散させ、痛みやしびれを軽減する助けとなります。
  • 物の持ち上げ方や身体のひねり方
    重いものを持ち上げる際や、急に身体をひねる動作は、腰に大きな負担をかけ、脊柱管狭窄症の症状を悪化させる可能性があります。膝を使い、腰を丸めずに持ち上げる方法や、身体全体を使ってスムーズに方向転換する方法など、腰に優しい動作のコツをお伝えします。
  • 睡眠時の姿勢と寝具の選び方
    人生の約3分の1を占める睡眠時間も、身体への影響は大きいです。仰向けで寝る際の足の下にクッションを入れる工夫や、横向きで寝る際の正しい姿勢、また、ご自身の身体に合ったマットレスや枕の選び方についてもアドバイスいたします。適切な寝姿勢は、夜間の脊柱管への負担を軽減し、朝の痛みの軽減に繋がります。
  • 適度な運動と休息のバランス
    症状があるからといって、運動を全くしないと、かえって筋肉が衰え、身体の支持力が低下することがあります。整骨院では、お一人おひとりの状態に合わせた、無理のない範囲でのストレッチや体操を指導し、筋肉の柔軟性と筋力の維持をサポートします。また、身体の回復を促すための適切な休息の重要性についてもご説明いたします。

これらの日常生活での注意点や姿勢指導は、整骨院での施術効果を最大限に引き出し、脊柱管狭窄症の症状が再発しにくい身体づくりを目指す上で非常に重要な要素です。ご自身の身体と向き合い、日々の習慣を見直すことで、より快適な生活を送れるようになります。

3. 自宅でできる脊柱管狭窄症のセルフケア

脊柱管狭窄症で「座ると楽」と感じる状態は、一時的な安らぎをもたらしますが、日常生活での動作や姿勢を意識し、適切なセルフケアを継続することで、症状の悪化を防ぎ、より快適な毎日を送るための手助けになります。ここでは、ご自宅で無理なく取り組めるストレッチや体操、そして普段の生活で心がけたいポイントをご紹介します。

3.1 脊柱管狭窄症の痛みを和らげるストレッチ

脊柱管狭窄症による痛みやしびれは、腰周りや股関節、お尻の筋肉の緊張が原因で悪化することがあります。これらの筋肉を優しく伸ばすことで、神経への圧迫を和らげ、血流を促進し、痛みの軽減に繋がります。無理のない範囲で、ゆっくりと行いましょう。

ストレッチの種類 目的・期待できる効果 具体的なやり方 注意点
腸腰筋(ちょうようきん)ストレッチ 骨盤の前傾を改善し、腰椎の過度な反りを和らげます。脊柱管狭窄症の方は、腰が反りやすい傾向があるため、この筋肉を柔軟に保つことは重要です。
  1. 片膝立ちになります。
  2. 前に出した足にゆっくりと体重を移動させ、後ろに引いた足の股関節前部が伸びるのを感じます。
  3. お腹を軽くへこませ、腰が反りすぎないように意識します。
  4. 左右それぞれ20~30秒間、ゆっくりと伸ばします。
腰を反りすぎないように注意してください。痛みを感じたらすぐに中止しましょう。
梨状筋(りじょうきん)ストレッチ お尻の奥にある梨状筋の緊張を和らげ、坐骨神経への圧迫を軽減する可能性があります。足のしびれがある方に特におすすめです。
  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
  2. 片方の足首をもう一方の膝の上に乗せます。
  3. 膝の上に乗せた足の太ももを両手で抱え込み、胸の方にゆっくりと引き寄せます。
  4. お尻の奥が伸びるのを感じながら、20~30秒間キープします。
  5. 左右それぞれ行います。
股関節や膝に痛みがある場合は無理をせず、痛みのない範囲で行いましょう。
猫のポーズ(キャット&カウ) 背骨の柔軟性を高め、腰周りの筋肉の血流を促進します。背骨を丸める動きは、脊柱管を広げる方向に働くため、症状が楽になることがあります。
  1. 四つん這いの姿勢になります(肩の真下に手、股関節の真下に膝)。
  2. 息を吐きながら、おへそを覗き込むように背中を丸めます(キャット)。
  3. 息を吸いながら、ゆっくりと背中を反らせて顔を上げます(カウ)。
  4. この動きを呼吸に合わせて、ゆっくりと5~10回繰り返します。
背中を反らせる際に、腰に強い痛みを感じる場合は、無理に反らせず、軽く反らす程度に留めましょう。
ハムストリングスストレッチ 太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)が硬いと、骨盤が後ろに傾きやすくなり、腰への負担が増すことがあります。この筋肉を柔軟にすることで、骨盤の安定と腰への負担軽減に繋がります。
  1. 椅子に座り、片方の足を前に伸ばしてかかとを床につけます。
  2. 背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと体を前に倒し、太ももの裏側が伸びるのを感じます。
  3. つま先を軽く手前に引くと、より効果的です。
  4. 左右それぞれ20~30秒間、ゆっくりと伸ばします。
膝を伸ばしきって、無理に伸ばそうとすると膝に負担がかかることがあります。軽く膝を緩めて行っても構いません。

3.2 症状悪化を防ぐための体操

脊柱管狭窄症の症状を和らげ、悪化を防ぐためには、体幹を安定させる筋肉を鍛えることや、正しい姿勢を維持するための筋肉を意識的に使うことが大切です。ここでは、無理なく取り組める簡単な体操をご紹介します。

体操の種類 目的・期待できる効果 具体的なやり方 注意点
ドローイン(腹式呼吸と体幹安定) 腹横筋(お腹の深層にある筋肉)を鍛え、体幹の安定性を高めます。腰のコルセットのような役割を果たし、腰への負担を軽減します。
  1. 仰向けに寝て、膝を立て、足の裏を床につけます。
  2. 鼻から息を大きく吸い込み、お腹を膨らませます。
  3. 口からゆっくりと息を吐きながら、お腹を最大限にへこませ、おへそを背中に近づけるようなイメージでキープします。
  4. この状態を10秒ほど保ち、ゆっくりと息を吸いながらお腹を緩めます。
  5. 5~10回繰り返します。
呼吸を止めずに行いましょう。お腹をへこませる際に、腰が反りすぎないように注意してください。
骨盤底筋群エクササイズ 骨盤の安定性を高め、排尿機能のサポートにも繋がります。体幹の深層筋群の一部であり、腰椎の安定に寄与します。
  1. 座った状態、または仰向けに寝た状態で行います。
  2. 息を吐きながら、肛門や尿道を締めるように、骨盤の底にある筋肉をゆっくりと引き上げます。
  3. この状態を数秒キープし、ゆっくりと緩めます。
  4. これを10回程度繰り返します。
お腹や太ももの筋肉に力が入らないように、骨盤底筋群だけを意識して行いましょう。
簡易ブリッジ(臀筋・ハムストリングス強化) お尻の筋肉(臀筋)と太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)を鍛え、腰椎を安定させ、正しい姿勢を維持するのを助けます。
  1. 仰向けに寝て、膝を立て、足の裏を床につけます。
  2. 息を吐きながら、お尻の筋肉を意識して、ゆっくりと骨盤を持ち上げます。肩から膝までが一直線になるように意識します。
  3. この状態を数秒キープし、ゆっくりと元の位置に戻します。
  4. 5~10回繰り返します。
腰を反りすぎないように注意し、お尻の筋肉を使うことを意識しましょう。痛みを感じる場合は、持ち上げる高さを低くしてください。

3.3 普段の生活で意識したいこと

日々の生活の中でのちょっとした心がけが、脊柱管狭窄症の症状に大きく影響します。特に「座ると楽」な状態から他の動作へ移行する際や、長時間同じ姿勢を続ける際に意識を変えることで、腰への負担を減らし、症状の悪化を防ぐことができます。

3.3.1 正しい姿勢の維持

  • 座り方:椅子に深く腰掛け、骨盤を立てるように意識しましょう。背もたれを有効活用し、腰と背もたれの間にクッションなどを挟むと、腰椎の自然なカーブを保ちやすくなります。足の裏は床にしっかりとつけ、膝は股関節よりやや高くなるように調整すると良いでしょう。
  • 立ち方:お腹を軽くへこませ、背筋を伸ばし、顎を軽く引くことで、体幹が安定しやすくなります。長時間立ち続ける場合は、片足を台に乗せるなどして、腰への負担を分散させましょう。
  • 寝方:仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションや丸めたタオルを入れ、膝を軽く曲げることで、腰の反りを和らげることができます。横向きで寝る場合は、膝を軽く曲げて、膝の間にクッションを挟むと、骨盤が安定しやすくなります。

3.3.2 動作の工夫

  • 物を持ち上げる時:腰からかがむのではなく、膝を曲げて腰を落とし、物と体をできるだけ近づけてから持ち上げましょう。膝と股関節を上手に使うことで、腰への負担を大幅に軽減できます。
  • 長時間の同じ姿勢:座りっぱなしや立ちっぱなしは、腰に大きな負担をかけます。30分に一度は姿勢を変えたり、軽く歩いたり、簡単なストレッチを行うなどして、血流を促し、筋肉の緊張を和らげましょう。
  • 体をひねる動作:急激に体をひねる動作は、腰椎に大きな負担をかけます。体の向きを変える際は、足から全身を向けるように意識し、ゆっくりと動作しましょう。

3.3.3 生活習慣の見直し

  • 冷え対策:腰やお腹周りが冷えると、筋肉が硬くなり、痛みを悪化させることがあります。腹巻やカイロを活用したり、湯船にゆっくり浸かったりして、体を温めることを心がけましょう。
  • 適度な運動:散歩や水中ウォーキングなど、腰に負担の少ない有酸素運動は、血流を改善し、全身の健康維持に役立ちます。ただし、痛みがある場合は無理をせず、短時間から始めましょう。
  • 体重管理:適正体重を維持することは、腰への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐ上で非常に重要です。バランスの取れた食事を心がけましょう。
  • 靴選び:クッション性があり、ヒールの低い靴を選ぶことで、歩行時の衝撃を和らげ、腰への負担を減らすことができます。

これらのセルフケアは、継続することが何よりも大切です。痛みを感じる場合は無理をせず、かかりつけの整骨院や専門家にご相談ください。日々の小さな積み重ねが、脊柱管狭窄症の症状と向き合い、より良い状態を保つための大きな力となります。

4. まとめ

脊柱管狭窄症で「座ると楽」と感じるのは、一時的に脊柱管への負担が軽減されるためです。しかし、この状態を放置すると、症状が悪化する可能性もございます。

整骨院では、身体全体のバランスや姿勢に着目し、骨盤や背骨の歪みを整えたり、筋肉の緊張を和らげたりすることで、脊柱管狭窄症の症状を根本から見直すお手伝いをいたします。

また、ご自宅でできるストレッチや体操、日常生活での注意点などもお伝えし、症状の緩和と悪化防止をサポートします。お一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

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